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川崎の学校現場からの悲鳴~川崎版「先生のバトン」~


11 月 2 日に各新聞の川崎版で、川崎市内の学校で起きた衝撃的なニュースが報じられました。
「川崎市教育委員会は 11 月 1 日、複数の教員へのパワハラを理由に市立夢見ケ崎小学校の前
校長を停職 3 カ月処分にした。
パワハラを理由とした懲戒処分は市教委で初めてとなる。
前校長は 2020 年 3 月以来、3 人の教員に対し、校長室で腕をつかんで退室を妨げたり、2 時間
以上にわたって「授業をさせられない」「ふざけるな」などと強い口調で叱責したりした。
6 年生の担任 3 人全員が 9 月以降、前校長の言動が原因で病気休暇を取得していた時期もあり、
このうち 2 人は現在も職場復帰できていない。」
川崎の学校現場は、いったいどうなっているのでしょうか。
職員団体の川崎市教職員連絡会が先生たちの間での交流に使っているラインには、現場の先生
たちからの悲鳴が次々飛び込んでいます。
・校長が、若い女性教員に結婚と出産は早い方がいいなどセクハラパワハラ発言をしている。
・昨年、年度当初妊娠していることを4月の保護者会で保護者に伝えることが強要された。
・今年度出産予定であることを告げたところ「できるだけ、代わりの先生が来ないので2月ごろ産休
に入るよう努力?を」といわれ驚いた。
・同僚がメンタルを病み、年内いっぱい休職しました。今、しっちゃかめっちゃかです。研究校なの
で、研究授業もどかどか入り、しかも視察もバンバン受け入れている。
・3人の先生が配置されていなくて欠員状態です。ここ最近、忙しく、心労と過労で体調を崩してい
ました。体調を崩しながらも、倒れずに働いている自分がアホらしくなってきました。

・B 小も 11 月から産休に入られた教員の代替がおらず、教務が担任しております。もう一方、妊娠
中の方もいますが、もちろんその方の代替も見つからないので、級外の教員が担任になる予定で

・川崎市教委のデータでは、10 月 1 日現在で、104 人の先生が、補充できていません。
4 月より、43 人が増えました。これから、年度末に向けて、不補充は増加を続けることになります。
川崎の学校は、本当に大丈夫なのでしょうか。
・1 万人以上の賛同者を集めて、市議会に提出した「教職不足の解消で子どもたちが安心して学
べることを求める請願」は、8 月の文教委員会の審議で「継続」となっています。
・川崎市議会は市民の願いに応えて、教育委員会とも共同し速やかに再審議をし、川崎の学校の
非常事態を解決するために全力をあげるべきです。

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