市民の大切な憩いの場「等々力緑地の「再編整備・環境配慮計画書」(環境アセスメント最初の一歩)に意見を出しましょう。
川崎市は、中原区の等々力緑地の再編整備で環境配慮計画を発表し、市民意見を募集しています。5月22日が期限です。
等々力再編整備については、すでに昨年11月に民間事業者の選定が決まり、今年1月に東急株式会社を筆頭とする特別目的会社を設立しています。
東急、富士通、丸紅、オリックス、フロンターレ(株)、大成建設、フジタ、東急建設など、大企業が共同出資する「川崎とどろきパーク株式会社」を4月に発足させます。
等々力緑地の再開発が市民意見よりも大企業の利益優先で進んでいくことが案じられます。
余りにも規模が大きくて、市民がどういう意見を出していけるのか雲をつかむようですが、市のホームページの「環境配慮計画」(全238ページ)から関心のあるところを見てください。
<近隣住民視点での意見(参考)>
① 市の環境配慮計画には近隣住民が受けている騒音や道路混雑が全く欠落している。サッカー開催時は場内アナウンスが最大のボリュームでその騒音に悩まされている。(競技場の2階部に壁がなく住宅地にもろにその音がぶつかって来る)
② サッカー終了時は周辺道路が人人人で溢れ、住民は1時間ほど家に帰れない状態だが、これも環境配慮項目に書いていません。それなのに、さらに観客が1万人増える計画に。
③ 現在の子どもの遊び場である3か所のアスレチックは全て駐車場と陸上競技場の建設でなくなってしまう。緑地の中央にまとまった遊具をつくると言うが、親子で気軽に遊べるアスレッチックなどを、周辺3か所は作って欲しい。
④ 大企業9社が特別目的会社(とどろきパーク株式会社)を発足させ600億円余の投資を行うが、利益を上げるため施設の利用料が高くなり市民が気軽に利用できないようになることを危惧している。
(市は料金は条例で決めると言っていたが市長が大企業の言うままになればどんどん料金が上がっていくのではないか?)
⑤ 事業者は大きな施設で利益を上げようと力を入れるが、利益を生まない緑の植栽などの手入れにお金を掛けなくなるのではないか?
(今でも草ぼうぼうで手入れが行き届いていない。)これは市が監督・指導できるのか。
⑥ 環境配慮計画の住民説明会が1回40分を2日間で10回開催あれるが、こんな細切れ説明会では、参加者はろくな質問も意見も言う時間がない。
市はもっと丁寧に市民意見を聞く時間と場を保障すべきだ。
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