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JR東海 リニア本格堀進の開始を表明

   住宅地の下を巨大なリニア大深度トンネルを掘るのは許されない!

<JR東海が8月に東百合丘⇒片平のトンネル掘削の開始を発表>
リニア新幹線工事を急ぐJR東海は、昨年2023年3月から東百合ヶ丘、梶ヶ谷非常口から大深度トンネルの調査掘進を強行しました。
東百合ヶ丘からの調査掘進は大深度地下を150m掘る予定でしたが、昨年10月6日に、133mのところで、JR東海は「所定の目的を達成したので調査掘進は終了した」と公表しました。そして12月、麻生区内で2回の説明会を開き、「調査掘進に問題はなかった。」として、今年2024年8月、片平に向けて大深度トンネルの本格的な
掘進を開始すると表明しました。
東百合丘非常口からの本掘進のルートは、
東百合ヶ丘3丁目→王禅寺東2丁目→王禅寺西4丁目→上麻生4丁目→片平5丁目→片平までの約4.2㎞です。トンネルの大きさは、外径が14mもあります。

 リニア大深度調査掘進は、東京の北品川非常口から実施されましたが、掘進開始から124mの地点で掘削は中断されています。東京・品川区、町田市、川崎市、愛知県春日井市で行われている調査掘進は各地の進行自体がパラパラで、計画通りの工事になっていません。
それなのに、本工事で住宅街の下に大深度トンネルの掘削を許せば、地表の地盤陥没などの被害が発生する恐れがあります。東百合ヶ丘のみならず、梶ヶ谷や町田市小野路非常口での危険な調査掘進は中止すぺきです。

<川崎市はJR東灘に地盤・地質調査をやり直すように求めよ。>

 川崎市内の大深度工事に関し、JR東海が自ら行ったボーリング調査の本数は極めて少なく、計画通り工事を進めれば地表への影響が生じることが確かです。また、地下水や水道管に影響する可能性もゼロではありません。川崎市は市内のリニアエ事についてJR東海の言い分だけを聞くのではなく、工事の実態と監視に目を向けるべきです。

<工事が各地で大幅に遅れ、焦って工事を進めれば事故の危険>

JR東海は昨年秋、リニア新幹線の品川・名古屋間の2027年開業を断念し、先延ばしすることを決めました。静岡県の工事未着工が原因としています。しかし、静岡県だけではなく、沿線各地で工事が大幅に遅れています。神奈川県内でも相模原のリニア車両基地が未着工、神川県駅の建設も3年から5年遅れています。工事を焦れば、2020年秋の東京外環道の道路陥没事故のような事態が発生するおそれがあります。

リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会

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