12月16日、学校給食の無償化を求める川崎市民の会は、23,227筆の署名を川崎市議会議長に提出しました。合わせて、ネット署名4,615名分も提出をしました。
「学校給食の無償化を求める市民の会」は、6月23日のスタート集会の参加者90名の総意で結成しました。川崎市でも学校給食費の無償化を実現する。この一点で一致する市民、団体と共同し、幅広い運動を追求してきました。この間、子育て現役世代が共同代表となり運動をけん引し、シニア世代が経験を活かし支えてきました。スタート集会では、半信半疑だった2万筆目標を突破することができたのは、「川崎の子どもたちに、安心しておいしい給食を食べさせよう。」の一点での共同のたまものです。市内の各所での署名活動には、大きな賛同が寄せられました。
川崎市教委は、来年4月からの給食費値上げについて保護者アンケートの結果を大きな根拠としています。結果は、「値上げはやむを得ない」50.9%。どちらかといえば値上げはやむを得ない」34.4%。合計で85.5%になっています。しかし、このアンケートは値上げへの誘導的なものなのです。
アンケートでの給食費についての質問は、「学校給食の質を将来にわたって維持していくために給食費の値上げを検討しています。このことについてどう思いますか。」となっています。「学校給食の質を維持するためには値上げしかない、もし値上げしなければ、おいしい給食の質の維持はできない」、と値上げに誘導しています。その結果が、85.5%の「値上げはやむを得ない」回答になったのです。
しかし、学校給食の質を維持するためには他の選択肢があります。別案①は、今年度川崎市が実施したように値上がり分を市の予算で支出する。別案②は、学校給食を無償にする。です。
もし、保護者アンケートで、①値上げか、②市の予算で補うか、③無償化か、の3択で聞けば、当然その結果は全く違ったものになったと思います。無償化の署名が5カ月の短期間で2万筆を超えたという事実が、保護者の声、市民の声を表しているのではないでしょうか。
今回の街頭での署名のなかでは、国が無償化すべきであり、自治体ごとに差があるべきではないとの意見も多くありました。教育委員会、国が無償化すべきと答弁しています。先月、私たちの会で実施した市議会議員アンケートでも、多くの議員がそう回答されています。
私たちも「国が学校給食を無償にすべきだ」と考えます。そして、その実現のためにも、川崎市が国に先駆けて、多くの自治体と同様に学校給食を無償にすることが大切なのだと思います。そして、川崎市民を代表して、川崎市長と川崎市議会が、国に学校給食の無償化を強く求めてほしいと考えます。
陳情は、来年に審議されると思います。給食費の値上げをストップし、無償化への一歩となる審議を心より期待したいと思います。よろしくお願いいたします。
学校給食の無償化を求める川崎市民の会 一同