12月20日の川崎市総合計画素案の市民説明会で、福田市長が、人口動態のグラフを示し、「これから川崎市が重点的に取り組む課題は、少子高齢化・人口減少であり、都市経営の根幹に関わる重要な課題になる」と強調しました。
しかし、その人口動態グラフが示していることは、
- 10年後の2035年には、さらに市内人口は増えて2025年の8万人から159.3万人となる。一方、高齢化は進む。
- 20年後の2045年には、人口減は始まっているが、まだ市内人口は6万人と現在より8千人多い。一方、高齢化はさらに進む。
というものでした。
- 動態グラフはここから見られます。➡https://newkawasaki.jp/2025/12/27/post-5537/
福田市長の課題認識に首をかしげてしまいました。市長が強調した「近い将来、急速な高齢化の進行と人口減少が見込まれる」という判断がどうして出てくるのか理解できません。「近い将来」とは何年後のことなのでしょう。こんなあいまいな基本認識では、全体計画の真実性が根本から揺らいでしまいます。
川崎市の人口動態グラフから読み取るべきは
「今後20年間は、これまでに急増した人口がほぼ維持される一方で、急速な高齢化が進行する」ことだと思います。
川崎市はこの20年間で市内人口が133万人から156万人へと23万人も急増した大変動のなかで、市内の各地で人口急増による大きな「ひずみ」が現れています。その解決に正面から取り組むことが市政の大事な課題であり、特に今後10年間の市民のための「総合計画」の課題ではないでしょうか。
12月20日の市民説明会での質問の多くは、この「ひずみ」に触れたものでした。
質問項目だけの紹介になりますが、
- 武蔵小杉のまちづくり、
- タワマンの抱える問題、
- 等々力緑地再整備の問題、
- 西加瀬物流倉庫建設の環境破壊、
- 災害対策の遅れ、
- 子育て支援策の遅れ、
- グループホームや特養施設の市外利用者の多さ、公共施設の不足とF民営化急増などなどです。
これに対する福田市長の答弁は、残念ながら、これらの問題の深刻さをスルーし、具体的な解決策を示さずに大半は「検討」で終わりました。
福田市長には、市内の現実のリアルな把握と、市民の声をしっかりと聴き、それを踏まえた市政運営を望みます。そして、その実現のために、市民運動を粘り強く続けていきましょう。