第1弾は4月20日(日)、等々力緑地再編整備計画が進む等々力緑地を訪ねました。
多摩区からの参加者は27名、中原区でいち早く運動を立ち上げた「等々力緑地を守る会」の方々に現地ガイドと座学によるレクチャーをお願いしました。
緑地内にある等々力球場の2階から一帯を眺めると、等々力緑地全体が見渡せます。
見学日当日は休日で、フロンターレの試合も予定され、ファミリーや子どもたちで大にぎわいでした。再編整備計画では、眼前の子どもたちが遊ぶ広場を高さ15メートルのスーパー銭湯に、テニスコートは集客のための立体駐車場が建設される計画です。
また、プロバスケットチーム「ブレイブサンダース」が川崎区へ本拠地を移すことになっているのに、現在の等々力アリーナを取り壊し、別の芭蕉にVIPルーム月の新アリーナをつくる計画や、野鳥の楽園でもあるつり池に隣接しては藤棚や桜並木が撤去されて飲食店を建設。そこで食事をしなければ、つり池の景色が眺められなくなる、等々の市民無視の計画のオンパレードです。
これまで市民に無料で開放されてきた貴重な自然が壊されて、しかもお金を払わないと利用できない、公共施設のあり方には矛盾する方向性での開発に憤りを覚えました。
<現地の方との交流から>
川崎市が、PFI事業で、630億円で30年間の整備・維持管理を丸投げ(その後、1230億円に膨れ上がる)し、樹齢60年の相僕等800本を伐採するという計画に反対して頑張っている会の皆さんから説明を受け、交流しました。
豊かな深い森、野鳥の生息地、絶滅危惧種の群生地があることを初めて知り、「これは等々力の方たちだけの問題ではなく、住環境や自然環境どうするか、川崎市民全体の問題だ。」と受け止めました。豊かな樹木が心地よい緑陰を形成する21世紀の森を散策しながら、参加者もこのかけがえのない緑の価値を実感した見学会となりました。
この間の、等々力緑地を守る会の粘り強い運動や、日本共産党市議団の議会での論戦などが、再編整備計画の一部見直しにもつながっていることも学びました。
今後は「大人の社会科見学」シリーズで、生田浄水場、登戸駅前のタワマン建設予定地、市民ミュージアムが移転される生田緑地など、多摩区内での争点スポットも順次、見学会を企画していく予定です。
赤石博子通信員(多摩区)

