多摩川危険箇所の早期改善を求める請願署名がスタート
民主市政をつくる会が発行した「福田市政12年の大問題マップ」で取り上げた「多摩川決壊の対策進まず」の問題で、市民の新たな動きです。
市や国が動かないなら、市民の力で多摩川の安全対策を動かそうと、署名活動が始まります。
以下は、請願の趣旨と請願項目の紹介です。署名用紙もリンクします。(編集部)
〈請願の趣旨〉
5年前の2019年10月12日、台風19号は多摩川でもこれまでにない大出水となり、川崎でも宇奈根など5カ所の排水樋管から水門を閉鎖しなかったことによる逆流での浸水、平瀬川、 三沢川流域、河港水門での浸水など大きな被害を出しました。
この日多摩川に架かる東海道線、京浜東北線下から大量の洪水が堤防を越えて国道409号線 に流れ込んでいました。 道路排水のためのポンプの稼働もあり、住宅地への大きな浸水になら ずにすみ、また、この時刻川崎港の潮位は干潮でこの程度の越水ですみましたが、一歩間違えれば川崎区も幸区も大浸水に見舞われるところでした。
この箇所は河川管理者(国土交通省)が 必要とする堤防の基準から1M程度も低く、堤防幅も6M以上必要にもかかわらず、2M程度しかなく、以前からその危険性が指摘されていたところです。
国土交通省には堤防から越水した事実を伝え、早急な対策を要望してきましたが、5年を経過した今でも「越水を確認できない」とし、何の対策もとらず、川崎市が水防工法として幅50㎝、 高さ1m程度の「堰板」を設置したのみにとどまっています。
この場所は護岸も老朽化し、決壊の危険もあります。国土交通省のシミュレーションによればこの個所が決壊すれば6時間で川崎区、幸区のほぼ全域が3Mの浸水被害を受けるとされています。
気候の温暖化などの進行により洪水の頻度も規模もこれまでにないとされています。川崎の中心地でもあるこの個所を早急に改善し、住民が安心して暮らせるよう以下の事項を強く要望します。
〈請願事項〉
1、以下の項目の実施を国に働きかけ、川崎市としてもその実現に努力すること
2、川崎市は2本の排水樋管(本町、六郷)の改築計画を早急に策定し、実施すること
この署名の取り扱い団体/多摩川洪水危険個所の早期改善を求める会