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巨大物流倉庫は中止か大幅縮小を! 署名が始まりました!

西加瀬プロジェクトの環境アセスメントがほぼ終了

西加瀬プロジェクトの環境影響評価(環境アセスメント)は、事業者の「条例評価書」を川崎市が2023530日に「公告・縦覧」したことで、工事が実施可能となりました。

201911月の「方法書」公告から始まった3年間で、川崎市の環境アセスメントが、住民のためとの本来の理念を喪失していることが、明らかになりました。

  • 環境アセスの手続きにのっとり、「方法書」「準備書」「見解書」が公告されたそれぞれの時点で、多くの住民から「中止」を求める多数の意見書が出されたが、ダイワハウスも川崎市も、それに誠実に答えることをしなかった。
  • 202210月の「見解書に対する公聴会」では、公述した市民全員が計画の中止か見直しを求めたが、それは、すべて反映されなかった。
  • 住民の反対意見は、巨大物流倉庫ができることで、地域環境が悪化し、日常生活が脅かされるという内容だった。しかし、「市民の安全で健康かつ快適な環境の保全及び創造を図る」との環境アセス条例第6条は全く機能しなかった。

※西加瀬プロジェクトの530日までの資料全体は。以下のURLで見ることができます。

https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000112416.html

次の解体工事と開発申請の段階でも粘りづよく反対運動を続けましょう

しかし、もちろん、これで終わりではありません。住宅地の真ん中に、24時間フルタイムで稼働し、運搬車両1350台が入庫・出庫する「住民生活壊し、町壊し」の計画を認めるわけにはいきません。

無謀な計画をストップする運動は、次の段階に入ったということです。

その1つは、開発申請の手続きと都市計画法32条協議への取り組みです。都市計画法や、川崎市の条例をフル活用して、市民説明を徹底させましょう。川崎市との協議をていねいに進め、地方自治体の本来の役割を最大限に発揮してもらう取り組みを進めましょう。

そして、もう1つは、解体工事と土壌汚染対策工事への取り組みです。519日、20日に開かれた「解体工事・土壌汚染対策工事説明会」では、この土地が深刻なアスペスト汚染と土壌・地下水汚染があることが明らかになりました。大変な工事が予定され、11か月もの長期期間となります。

工事による振動・騒音対策、工事車両の運行対策、周辺建物の保全など、説明された順守事項が守られるのか、また、解体や掘削を始めて新たな問題がみつかったのか、など、住民の監視と、その都度の説明要求を続けていきましょう。

巨大物流倉庫は中止か大幅縮小を!
署名が始まりました!

アセス縦覧とともに行われた意見募集では、建設反対の、
住民の強い願いが示されました。
大和ハウス工業(株)は、住民の強い反対を受けて
「説明を尽くす」として各町会で説明会を開いています。
しかし、住民の一番の願いである「中止か大幅縮小」には
背を向け、交渉のテーブルにつこうとしません。
住民の会は、署名を開始しました。
この問題は、騒音と排気ガスで被害を受ける住民だけで無く
尻手黒川線や、綱島街道を利用する多くの事業者にも多大な
影響を与えます。市民全体の問題として取り組みましょう。

署名集約期限10月末
署名の届け先
〒211-0024
中原区西加瀬9-40
広瀬
メールアドレス  souko.iranai@gmail.com
公式ホームページ http://soukoiranai.html.xdomain.jp/
LINEアカウント  https://lin.ee/lJUSBto

署名用紙のダウンロードは
こちらから
チラシのダウンロードは
こちらから

 

 

市民意見と署名運動で安心安全な西加瀬の住環境を守りましょう

 

市民意見と署名運動で安心安全な西加瀬の住環境を守りましょう

大和ハウス工業(株)は、5月23日「(仮称)西加瀬プロジェクトに係る条例環境影響評価準備書」を広告しました。
縦覧開始日は5月23日、縦覧終了は7月6日で、意見書締切は7月6日です。

6月17日に開かれた説明会で、大和ハウス工業(株)は、地域住民に寄り添うスタンスを示しつつも、「この地域が都市計画区域の工業地域であり」「都市マスタープランに於いて産業高度化エリアにも位置づけられている」「ネット通販需要の高まりと雇用創出の観点から」「都市型物流施設の建設を目指して」とし、住民の意見を受け入れる必要は無く、計画を変更せず強行する姿勢を表明しました。
一方、18日の説明会では、17日に配布されなかったパワポ画像が配布され、印刷の制限がかかっているホームページの資料の印刷制限解除を約束し、アセス終了後も改めて住民への説明会を行うとの約束をしたことは前進でした。
また、その後のメディアからの取材に対しても「説明会を増やして理解していただくように努めたい」(東京新聞)とコメントしています。
しかしあくまでも「説明を尽くす」としているだけで計画の変更には応じないという姿勢は重大です。

2019年3月に川崎市が策定した「西加瀬地区における大規模工場跡地の土地利用誘導の基本的な考え方」では、5つの視点で土地誘導の方向性を示していました。
その段階では、「大和ハウス工業と協議」と明記しつつ、次のような内容となっています。

1,新たな産業創出
2,地域の活性化・魅力の向上
3,憩い・潤いの創出、地域交流の創出
4,地域の防災力の向上
5,周辺環境との調和

この中で事業に関わる内容としては1の「新たな産業創出」ですが、その内容として「考え方」では、「研究開発機関や高度なものづくり産業などが多く立地している状況や市内及び市外へのアクセスに優れた立地特性を活かし、将来を見据えた新たな産業機能や研究開発機能、産業創出・育成 機能などを誘導します。」としていました。
ところが、2019年11月、大和ハウス工業株式会社より示された計画は、東京ドーム2個分の巨大な物流倉庫を建設するという内容でした。
住民にとっては、それまでの文脈からは想定できない衝撃的な内容です。

延べ床面積は232,720㎡で日本最大級。車両一日想定入出庫台数が平日で大型トラック(4t以上)平均761台、その他車両586台(4t未満)合わせて1,347台、しかも昼夜24時間稼働です。
周囲は住宅密集地で、近くには日吉中学校、苅宿小学校、老人憩いの家、こども文化センター、障害者通所施設、保育園も多数あります。建設予定地周囲の道路は、全て片側1車線です。
いまでさえ渋滞の起こりやすい尻手黒川線や、綱島街道、ガス橋通りと連絡する場所です。

幹線道路への主要なアクセスとしては、大型車は尻手黒川線の矢上交差点から進入し、市道北加瀬22号線を通って北ランプに。
4t以下の車両は朝日新聞の角から進入して南ランプへ進み、退場はどちらも市道刈宿小田中線へ出て労災病院前交差点から綱島街道に抜けるという形になりますが、どちらも出た先は日常的に渋滞の発生しやすい場所です。

朝日プリンテック角は、交通量が増えるので、接続部への信号設置は必須となるでしょう。
平均で1分に1台の運搬車両が、朝日プリンテック角と、矢上交差点から左折で進入しますが、商業施設やスポーツ施設利用者の車が加われば、更に増加します。
これだけ通行量が増えたら、交通渋滞が常態化し、市民生活と周辺事業者の営業活動に多大な影響が出るのは必至です。

また、北側、南側につくられるランプは、大型車両がエンジンの回転を挙げて上り下りする施設です。
排気ガスと騒音の増大により近隣住民の健康と安眠を奪うものです。とても許容できるものではありません。

昼間は渋滞で仕事にならないとなれば、24時間稼働ですから、夜間、深夜に大型トラックが頻繁に走り回ることになるでしょう。
事業者の大和ハウス工業は、住宅地に物流倉庫を作る「初めての試み」と言いますが、交通渋滞、事故の危険増大、振動、騒音、排気ガスと地域にもたらす影響は大きく、実に迷惑な「試み」です。

地域住民の願いは、安心安全のまちづくりと、この地域に文化的な施設を作ることです。
移転先の決まらない市民ミュージアム、市内で不足している図書館、小規模な演劇ホールや、音楽スタジオ。卓球やバドミントン、障がい者の使えるスポーツ施設。
さらに、圧倒的に不足している特養老人ホームや、園庭のある保育園、緑豊かな公園など、行政の課題ではありますが、川崎市との連携で魅力的な空間を作り出すことができます。

大和ハウス工業(株)は、当初の「基本的な考え方」に立ち返り、巨大物流倉庫の計画を、地域での需要を満たす規模に見直して縮小し、地域住民の声にしっかり耳を傾け、交渉のテーブルにつくべきです。

住民の願いは、安心安全のまちづくり、巨大物流倉庫計画の中止であり、どうしてもつくるなら、規模の大幅縮小です。
意見書のしめきりは7月6日です。パブコメを上回る意見書で、福田市長に「実現不可能」の結論をお願いしましょう。
署名活動も始まります。市民の切実な思いを、行政と事業者に届けましょう。

 

①市民団体のチラシ
②住民の反対で変更されたルート

 

③建設予定地写真

 

 

6月20日「西加瀬巨大物流倉庫を考える住民の会」記者会見
6月21日東京新聞刊
6月21日神奈川新聞

 

事業者より「条例環境影響評価準備書」が提出されました。

公告 令和4年5月23日
縦覧開始日 令和4年5月23日
縦覧終了  令和4年7月6日
意見書締切 令和4年7月6日

★「西加瀬プロジェクト」について市民意見を出しましょう
まちづくりの主役は地域住民です。
色々な意見を出して計画の見直しを求めましょう。

地域の皆さんへ
プロジェクトの弊害は多数あります。以下に例文を準備しましたが 1 行でもいいので多数の意見を上げて下さい。一人何枚でも出せます。
★「西加瀬プロジェクト」について市民意見を出しましょう.

事業者より「条例環境影響評価準備書」が出されました。地域の皆さんからの色々なご
意見を出し計画の見直しを求めましょう。まちづくりの主役は地域住民です。

★市民の声を届けましょう。
★提出用の用紙があります。例を参考にしてfaxやメールを至急送って下さい。締め切りが 7 月 6 日と迫っています。よろしくお願いします。

1. 現状でも道路に面した住宅が騒音振動粉塵に悩まされていますこれ以上車両の増大はごめんです。
2. バス通りが生活道路として通学路として、歩行者、自転車、ゴミ収集車、各種業務
用車両が通行し、朝夕は労災前交差点、矢上交差点、はいつも渋滞しています。これ以上の増大は困ります。
3. これ以上の地域社会の環境の悪化計画は中止してください。
4. 市道中原 12 号線大型車規制道路の交通負荷増大は認められません。
5. 計画のそばにはこども文化センター、老人憩の家、障害者通所施設などもあり交通事故が心配です。
6. 計画では大型トラック 800 台、小型車両 700 台、計 1500 台や車両が出入りする
施設は、住宅密集地には絶対反対です。
7. 一辺が 230 M 高さ 54M 17 階建てビルの高さの建造物です。日影、風害などが発生するので反対です。
8. 中原幸区周辺の道路全体に、大きな影響があり計画の変更を求めます。
9. 周辺道路に路上駐車増大により、交通渋滞環境悪化が発生します。
10. 地域環境を悪化させる計画は反対です。跡地には防災公園文教施設などを望みます

11. その他

巨大物流倉庫を考える住民の会
連絡先 広瀬 ?fax 044-433-7948

PDFリンク

西加瀬地区のまちづくり(川崎市)
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/26-2-1-9-0-0-0-0-0-0.html

アセス図書URL
https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000140226.html

お知らせ
https://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000112/112416/oshirase_nishikase.pdf

アセス手続きの流れ
https://www.city.kawasaki.jp/500/cmsfiles/contents/0000106/106770/siryou_sankou2_191127.pdf

意見書提出先
川崎市 環境局環境対策部環境評価課
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1
電話:044-200-2156
ファクス:044-200-3921
メールアドレス:30kanhyo@city.kawasaki.jp

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